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日本一在位期間の短い天皇は?
2013年5月13日
突然ですが、日本で一番在位期間が短かった天皇は誰でしょう?
といきなり質問されて答えが分かる方はほぼおられないと思います。
分かる方はかなり歴史に詳しい方ですね。
さて、本日はちょうど792年前の今日に践祚した第85代天皇に関するお話しです。
上の質問に対する答えですが、「仲恭天皇」が正解です。
仲恭天皇は日本の第85代の天皇で、順徳天皇の第一皇子にあたります。
1221年の5月13日に践祚(せんそ=天皇の位を受け継ぐこと)し、このときわずか4歳です。
このすぐ後に鎌倉時代の有名な戦乱である承久の乱がおこります。
この戦いで上皇側は鎌倉幕府に敗北し、後鳥羽上皇・順徳上皇・土御門上皇はそれぞれ配流となりました。
その際に仲恭天皇の廃位も決まりました。これが同年の7月29日のことになります。
このような経緯で、不運にも仲恭天皇の在位期間はわずか78日という最短記録になってしまいました。
余談になりますが、仲恭天皇は当時践祚のみで即位が認められていなかったため太上天皇号・諡号がありませんでした。
「仲恭」の諡号が贈られたのは明治に入ってからであり、なんと崩御から636年後の1870年になります。
つまり、それまで天皇として正式に認められていなかったというなんとも異例な事態でした。
数百年の時を経て正式に天皇になる 、なかなかに趣深いことです。
唐突でしたが、仲恭天皇のお話しいかがでしたでしょうか。
機会がありましたら、また歴史の話をさせていただきたいと思います。
KT